第5回研究会 「拠るべきは、過去か、未来か 母船式捕鯨業のいま」

第5回研究会 

10/27(水)17:10〜18:55 (オンライン開催)

赤嶺淳(一橋大学)

センターのメンバーの赤嶺氏が、捕鯨業をテーマとした調査と研究の報告を行いました。

鯨肉消費は、国民の年間ひとりあたり30グラムにすぎないといわれています。2019年6月末に国際捕鯨委員会を脱退した日本は、翌7月1日より日本の排他的経済水域において、IWC管轄下にある鯨種14種のうち、ニタリクジラ、イワシクジラ、ミンククジラの捕鯨を再開することになりました。赤嶺氏から、捕鯨母船日新丸に乗船し、ニタリクジラ84頭の捕獲と船上での解剖、加工を観察した経験をもとに、①捕鯨制度のあらまし、②母船式捕鯨の実態を報告しました。ディスカッションでは、発表者とともに、社会における歴史と実態をふまえて、捕鯨業のあり方を検討していきました。